連日株価の下落が続いていますね。
近頃は上がる時も下がる時も極端な感じでリスク(価格変動)を抑えて運用するのも大変なのかもしれません。
そんな中、そういえばリスクを最小化するよう銘柄を選定し構成比率の設定を行う「iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF[ETF:1477]」はどんな運用状況なんだろうかとふと思いちょっと確認してみました。
この下落の中、はたして他の国内株価指数と比べリスクを低減できているのでしょうか。
日本株最小分散ETF
昨年の10月20日に上場した「iシェアーズ日本株最小分散ETF」ですがBarraマルチ・ファクター数式モデルという良くわからないモデルを活用しポートフォリオを構築するようで、日本国内株式を対象に価格変動を最小化することを目指すETFになります。
構成銘柄は概ね150~200銘柄程度とのこと、BLACK ROCK社サイトの最新情報では169銘柄のようですね。
またプレスリリース資料によると過去実績では市場平均と比べ4割程度パフォーマンスが上回ったという事です。
「価格変動を最小化する」というのがウリになるのですが、TOPIXやJPX400などと楽べて本当に価格変動を最小化することが出来ているんだろうかということで以下のいくつかのETFなどと比較してみたいと思います。
・TOPIX(ETF:1348)
・日経225(ETF:1346)
・JPX400(ETF:1593)
・野村高配当70(ETF:1577)
・eMAXIS JAPAN クオリティ150インデックス
TOPIX、日経225、JPX400などのメジャーな指数や高配当の「野村日本株高配当70連動型上場投信[ETF:1577]」、高ROEの「eMAXIS JAPAN クオリティ150インデックス」などと比べ最小分散ETFは本当にリスクを低減できているのでしょうか。
年明けからの状況を見てみます
という事で年初からの価格推移イメージについてグラフにしてみました。
まあ期間が短すぎてリスク(価格変動)が少ないかどうか分かり難いのですが、下落幅については一番抑えられているようです。
日本株最小分散で約15%の下落、他は団子状態で約20%の下落となっているようです。
ちなみに僅差ではあるもののJAPANクオリティ150、日経225、TOPIX、野村高配当70、JPX400の順となっているようです。
短期間ではありますが、確かに最小分散ETFはリスクを最小化できているのかもしれません。
最小分散ETFは注目されているとは思うんですが、イマイチ出来高が増えてきてないようですね。
こうやって見てみるとリスクも低く信託報酬も低いのでもう少し人気になってもいいのかもしれません。
一方、JPX400はイマイチな結果のようで、TOPIXや日経225と比べても若干パフォーマンスが低いようです。
また「野村高配当70(ETF:1577)」も思いの外下落しているようですね。
下落にはそこそこ強いだろうと思っていたのですがそうでもないようです、残念。