eMAXISシリーズにまた「eMAXIS 最適化バランス」というファンドが設定されるようですね。
どうもいくつかの目標リスク水準(標準偏差)の異なる5つのファンドのようで、難しい内容は置いといて個人的にはちょっと良さそうなファンドに思えます。
ということでどんなファンドか確認してみました。
eMAXIS 最適化バランスファンド
プレスリリース資料からファンドの目的や特色を見てみます。
まずファンドの目的ですが、
日本を含む世界各国の株式、公社債および不動産投資信託証券市場の値動きに連動する投資成果を目指します。
とあり、まあいろいろな資産を投資対象をしてるんだなという事がわかりました。
次に特色ですが、イボットソン社が算出する「最適化バランス指数」に連動する投資成果をめざして運用を行うという事が主な特徴のようですね。
さて「最適化バランス指数」ってなんだろうという所ですがプレスリリース資料から引用すると、
最適化バランス指数は、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンがeMAXISシリーズのファンドを参照して算出する指数であり、5つの目標リスク水準別指数の総称です。
とあります。
5つの目標リスク水準として6%、9%、12%、16%、20%が用意されているようで個々人のリスク許容度にあわせてファンドを選択できるようになっているようです。
またリスク水準毎に”マイゴールキーパー”や”マイフォワード”などアレな略称が設定されているのも特徴的ですね。
信託報酬は年率0.50%(税抜)と思いの外低いように感じます。
ちなみに為替ヘッジなしのようです。
資産クラス別比率よりリスク水準?
リスク水準を重視したファンドということもあり、このファンドについては資産クラス別比率はあまり気にする必要はないように感じますが、2016年1月末現在の比率は以下のようになっているようです。
株式 | 債券 | 不動産 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国内 | 先進国 | 新興国 | 国内 | 先進国 | 新興国 | 国内 | 先進国 | |
マイゴールキーパー(6%) | 10.0% | 6.0% | 49.0% | 30.0% | 2.0% | 3.0% | ||
マイディフェンダー(9%) | 14.0% | 11.0% | 4.0% | 37.0% | 20.0% | 4.0% | 4.0% | 6.0% |
マイミッドフィルダー(12%) | 18.0% | 16.0% | 8.0% | 25.0% | 10.0% | 8.0% | 6.0% | 9.0% |
マイフォワード(16%) | 22.0% | 21.0% | 12.0% | 7.0% | 5.0% | 12.0% | 9.0% | 12.0% |
マイストライカー(20%) | 27.0% | 27.0% | 30.0% | 1.0% | 1.0% | 1.0% | 5.0% | 8.0% |
資産クラス別比率の印象は人それぞれだと思いますが、eMAXISシリーズ各ファンドの長期データを元に最適化(目標リスク水準に対してリターンを最大化)するべくバランスを取っていくようなので然程気にする必要はないのかもしれません。
運用状況がどうなるのかという点もそうですが、少し様子を見ていきたいと思います。
以前、アセットアロケーションとリバランスについて考えた時に思ったのですが複数アセットクラスへ資産を分散する一番の目的はリスク低減なんだろうと思っています。
そう考えると、資産クラス別比率がどうなのかというよりはリスク水準がどうなのかという考え方は個人的にはとてもシックリするように思います。
本ファンドについても資産クラス別比率を細かく見ると「特定資産が多いのではないか?」など妙なフィルタがかかってしまうのですが、どうせ未来のリターンは分からないし、過去データから見ると最適解だしというわけで、リスク水準を中心に考えるのは良いんじゃないかと思います。
今後も、資産クラス別比率がハッキリしたバランスファンドの人気が続くのか、新しい流れが出るのか楽しみに見ていきたいと思います。
個人的にバランスファンドは控えていこうと思っていましたが、ちょっと購入してみようかなとも思いました、が少し運用状況や純資産総額推移など様子見してみようかなと思っております。