そのため各貴金属がどのような用途で使われているのか浅く知っておくのが良さそうだ、という事でちょっと確認してみました。
貴金属毎の需要について
個人投資家が簡易に投資できる貴金属となると一番に思い浮かぶ純金投資でしょうか。
規模の差はありますがその他に純銀、プラチナ、パラジウムなどもあるようなのでそれぞれ簡単に見ておきます。
純金
金資産の需要は大半が宝飾品としての需要のようです。
少し古いデータだと約50%前後だとか。その他、工業用や歯科用の加工用需要もあるようですが主に希少性からみた宝飾品としての需要が中心となっているようですが、最近では投資資産としての需要も高まってきているようですね。
純金積立ては日本では一定の需要があるようにも感じますが世界的に見てどうなんでしょうか?
いずれにしてもそこそこ安定した需要がありそうです。
純銀
銀については工業用の需要が多いようです、太陽電池やプラズマディスプレイなどにも使用されているとか。
金同様に宝飾品としても需要もあるほか、投資用の用途も増えてきているようです。
純金と比べると価格変動が大きい傾向のようです。
プラチナ
プラチナは主に自動車触媒用需要が多いとのこと。
供給国の殆どが南アフリカ共和国とロシアらしく需要よりも供給の影響を受けるのかもしれません。
プラチナは宝飾品需要も30%程度あるようですが中国での需要が大きいようで需要も特定国の景気の影響を受けやすいのかもしれません。
パラジウム
貴金属の中でも希少性が高く俗に言うレアメタルです。
用途も供給国もプラチナと傾向が似ていて、プラチナの価格が高くなると相対的に安いパラジウムが買われるなど興味深い傾向もあるようです。
と簡単に各貴金属の需要について確認してみましたが、詳しくはwikipediaなどでも確認してみるといいかもしれません、とても詳しい情報があります。
価格の変動はどんな感じか
ひとくくりに貴金属とはいえ需要と供給に左右されるため結構価格が変動するんだろうと思います。
そこで、それぞれの価格を比較してみました。
比較対象は「金の果実」シリーズ(ETF:1540~1543)です。
月次での推移ですが価格の推移に結構違いがあるようですね。
純金などは株式資産の相関が低いと言われていますが貴金属は全体的に相関が低そうです。
念のため同じチャートにTOPIX(ETF:1306)を足してみます。
この期間においては貴金属ETFはTOPIXと相関が低いといえそうですね。
純金や純銀は近年投資対象としても需要が増えてきているようで今後も直近のような相関関係が続くことを期待し国内ETFで保有しています。
貴金属という意味で考えるとプラチナやパラジウムもあるのですがこれらは自動車の触媒としての需要が多いようで、今後電気自動車が普及した場合、現在のような需給バランスが続くか分からないので積立てしていません。
純金・純銀も最近は需給バランスというより投機の影響が大きい感もありますがお守り代わりと思って少額ですが積立てを継続したいと思います。
ババ抜きの要素も強そうで、ドルコストでの積立てはどうなんだろうなあと思ってます。
個人的には、純金や純銀は価値を生まない資産ですので歴史的に安い水準で、低い比率で保有するくらいで丁度良いのかと思います。
あまり多く保有する資産クラスではないんでしょうね。