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日本株高配当低ボラETFは日本株最小分散ETFよりリスクを低くできているのだろうか


つい先日、年初からの日本株最小分散ETFの価格推移について調べてみたのですが低ボラといえば「MSCI日本株高配当低ボラティリティ」もあったのをすっかり忘れていました。

「低ボラ+高配当」これは確認せざるを得ないということで確認してみます。

日本株高配当低ボラティティETF


昨年の12月1日に上場した高配当かつ低ボラティリティを目指すETFです。

主だった特徴を前の記事から引用すると、

分配  :年4回
信託報酬:0.378%以内(税込)
対象指数:MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数

ということで、対象指数の特徴としては

・リート、金融業種は対象外
・流動性/配当利回り上位150銘柄を組み入れ
・Barraグローバル株式モデルを活用

ということのようです。

金融業種は対象外!?最近下落の大きい銀行業が対象外ということでひょっとすると年初からの下落も緩やかなのかもしれません。

さてどんなパフォーマンスなんだろうか。

というわけで年明けからの状況


とりあえず年初からの株価の推移を見てみます。

やはり出来高が寂しい感じでムラも大きいですね。

単独で見てもあまり分からないので先日調べた時に下落幅が最も低かった「iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF[ETF:1477]」と比較してみました。
これはなかなかいい勝負ですね。

この期間だけ見ると最小分散ETFの方が若干上回っている感じですが分配金の差次第では「MSCI日本株高配当低ボラティリティ」の方が魅力的になってきくるのかもしれません。

いずれにしても日本株最小分散ETFと同様に「Barraモデル」という解析モデルが低ボラに繋がっているのは間違いないのかもしれません。


「日本株高配当低ボラティティETF[ETF:1399]」は金融業種が対象外ということでひょっとするとあまり下落していないのかも、と思い調べてみましたが、フタを開けるとやはりそこそこ下がっているようですね。

結局はいくら株式資産内で投資対象を分散しても、優れた解析モデルを活用しても全面安になるとどうしようもないなということで、債券や場合によってはコモディティなど異なる資産クラスへの投資は必要なんだろうと思いました。

しかし「日本株最小分散ETF」も「日本株高配当低ボラティティETF」もなかなか良さそうなのですが、もう一つ出来高が増えてきません。

国内ETFはなかなか参加者が増えて来ないのでしょうかね。